日本国の機関である
とある地方裁判所のある法廷で起きたこと
どう見ても、裁判長がひどい………
「さっきの懲戒請求裁判やねんけど、裁判長めっちゃ怖かったな」
「急に怒りだすもんなぁ。虫の居所悪かったんやろな」
「だーかーらー(こいつら何もわかってないな)って、大声出しとったやん」
「本人訴訟やねんから、もう少し大らかーな気持ちでいなあかんわ」
「そりゃ甘えやで」
「甘えかー」
「でも、だいぶ前やねんけどな。あれは酷かったわ」
「なになに」
「被告席で住所と名前を言わされてたんよ。傍聴者が大勢いるのに」
「えっ、そんなことさせられていいの?」
「あかんやろ。被告が本人かどうか確かめるって、裁判長が急に言い出すねん」
「そんなん口頭弁論が始まる前にやったらいいのに」
「そうやろ。なんで口頭弁論の最中に本人確認せなあかんねん」
「それでなんで住所と名前をみんなの前で言わされたん?」
「顔写真付きの身分証明書を持ってなかったらしいわ」
「うん」
「健康保険証ならあるって言ってたけど、それだったらダメやねんて」
「きびしいねー」
「だから裁判長が健康保険証を見て、被告席から住所と名前を言わせたみたい」
「あー、住所と名前を間違えずに言えるか裁判長が確認したんやね」
「傍聴席にも住所と名前が聞こえとったわ。プライバシーの侵害やで」
「それは酷いわ。さらし者にされて。人権侵害や」
「たしかマスコミ関係者もいたはずやわ」
「嫌がらせか」
「そういえば、その裁判の様子を嶋﨑量弁護士がツイッターでつぶやいてたわ」
「わざわざフルネームやねんな。なんて?」
「法廷の被告らから歪んだ薄気味悪さを感じたんやて。カルト的な」
「なんや、修行するぞー修行するぞーってでも聞こえたんかな」
「聞こえたんやろ。嶋﨑量弁護士やから」
「しかしその被告の人、踏んだり蹴ったりやな」
「だからその人が言うてはったわ」
「なんて?」
「彼らの鼻毛が毎日ピーますように、お星さまにお願いしたって」
「えげつないな」
「そうか?私やったら法廷に入ったとたんにピーしたくなる呪いをかけるわ」
「おげれつやな」