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2022-04-03 16:36 2 comments

744 サムライ=日本の戦闘者

引用元 

日本の戦闘者1

-令和元年3月「ストライクアンドタクティカルマガジン」より


国際共生創成協会 熊野飛鳥むすびの里

代表:荒谷卓


 なんという獰猛な奴らだろう!

 日本人ぐらい恐ろしいものはおそらくこの世にまたとあるまい。

 何たる超人間的の猛勇だろう!

 何たる超自然的の不撓不屈だろう!

 私は、しばしば、髭もないすべすべした不格好な、寝ぼけたような顔の、まるでドレスデンの羊飼いみたいな風采で三々五々と上野公園を散歩している奴らに出会ったこともあるが、奴らがこんなに凶暴な戦闘をやろうとは夢にも思わなかった。

 この剽悍無比なる人種に対して、我々英国人も、フランス人も、ロシア人も、人間たる者からはなんら為すべき策もないのではなかろうか。

 奴らの『死』という苦痛に対する観念は、我等が夕立にあって困るくらいにも思ってもいないのではなかろうか。

 これは、日露戦争の折、ロシア第8軍団に従軍記者として随行していたイギリス人マッカラーの手記に記されたものだよ。

 こいつが言うまでもなく、世界最強の戦闘者、それが日本の武人だ。

 俺は、日本の戦闘者として生きることを自らの使命としている。

 この連載コラムでは、日本の戦闘者について、いろいろ書くことにする。

 上記マッカラーの手記でもわかるとおり、日本の戦闘者が何故に、英国人も、フランス人も、ロシア人も、他のすべての人間たるものを寄せ付けないかといえば、日本の戦闘者の『死』に対する観念が他に類を見ないからだよ。

 こんな話をすると、『葉隠』の『武士道とは死ぬことと見つけたり』を思い起こす人もいるだろう。そしてそれは、死を美化し目的化する愚かで古い武士道精神として卑下してきたのが戦後日本の啓蒙教育だよな。

 啓蒙教育とは、特定の価値観を植え付けることを目的とする。いわゆる、国家的マインドコントロールだな。

 何故、武士道精神を否定するかといえば、マッカラーが指摘するような、おっそろし~日本の戦闘者が存在してもらっては困るからだろ。つまり、マッカーサーの占領政策の重要な一つ、日本精神文化の破壊の核心だ。

 残念ながら、その目論見は成功しなかったよ。なぜなら、俺が存在しているから。そして、俺と同じ日本の戦闘者が息をひそめて今なお生息しているからな。

 日本の戦闘者が世界最強なのは、『死』を美化し目的化しているのではなくて、『生き様』を美化し目的化しているからだぞ。

 『葉隠』が言っているのは、自分の身体の損得で、大事なものを捨てるなということだ。自分の真心を大事にしろ!ということなんだよ。

 自分が本当に正しいと信ずることを実行すれば、いろんなやばい状況に出くわすよ。変人扱いされるとか、地位を失うとか、職を失うとか、経済的に食っていけないとか、しょっ引かれるとか、死んでしまう等々。

 だとして、どうすんだ?正しいことを捨てて身を守るのか?やばいが正しいことを貫き通すのか?

 欧米が近代に発明した合理主義では、身を守ることを第一と教えてるんだ。自分の命を守る、自分の安全を確保する、自分の財産を守ることこそが最も大事なことだと教えてるんだな。いわゆる人権というやつだ。だから、自分の財産のためには平気で人を殺すよな、奴らは。

 『われ思うゆえにわれあり』」の『われ』は肉体のことだよ。命も、安全も、財産もすべて物質としての身体に係る権利を主張しているんだ。真心を捨てても身体が大事という価値観だ。みんなが学校で習ってきたのは、現行憲法に書かれたこの人権主義というやつだ。

 俺たちの考えは違う。真心を大事にしろ!世のため人のために力を尽くせ!勝ち負けはどうでもいい、正しいと思ったら戦え!スーパー非合理主義だ。

 だから超つえ~んだ!殺されてもギブアップしね~から絶対負けね~!無敵だ!

 大事なのは、自分の身体のために心を殺して生きるんじゃなくて、自分の心を大事に生きること。体は、真心を貫き通すために与えられた道具だ。生きている間、心を守り抜くために大事に使い切るんだな。


 俺も今年は還暦だけど、戦闘者には、現役引退も、定年退職もないんで、爺になっても生涯戦闘者だ。

 去年、熊野市飛鳥に引っ越したのも、真心に従って生きていくためだよ。「熊野飛鳥むすびの里」ってところで、仲間と共に日本人を全うするよ。

 俺にとっての国防は、主権、領土、国民なんて言う欧米の奴らが人の国を強奪することを正当化するために発明した概念なんかを守ることじゃね~な。

 俺の内にある日本を全うすることが、俺の国防だよ。俺は、死ぬまでそうやって生きてくつもりだ。



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