日本共産党の続編です。
日本共産党川崎市議会議員のかたやなぎ進氏のブログを紹介します。ttp://www.katayanagi-susumu.jp/archives/411
川崎市でのヘイトスピーチ(差別扇動行為)について 2015年7月25日
宮原春夫前市議が「所長」を、私が「所長代理」を務めている『くらしの相談センター』(ttp://kurasino-soudan.jimdo.com/)では、毎月「相談センターだより」を発行しています。
毎号の連載記事「シリーズ・ご存知ですか」で、「ヘイトスピーチ」を取り上げました。ネタが尽きて「どうしようか」「う~ん…」と編集会議でうなっているときに、私が提案して「それは良い!」となりました。
そこで、この約一年現場での共同や懇談を行なってきた「CRACK川崎」に要請して、寄稿していただきました。快く原稿をお寄せいただいたクラックのみなさんに感謝いたします。また、ニュースの読者の年齢層などに配慮して極力わかりにくい横文字を編集させていただきました。
では、以下ニュースからほぼそのまま転載します。
川崎でのヘイトスピーチの現状
ここ数年、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)などの人種差別団体による、ヘイトスピーチ(差別扇動行為)を目的としたデモ・街宣が、全国各地で社会問題となっています。川崎では2012年11月のJR川崎駅前の街宣が最初のもので、2015年6月まで計10回、川崎駅周辺でデモが行われています。
ヘイトデモがなぜ川崎区で行われるのか
それは、川崎区の在日コリアンのコミュニティを差別扇動の対象としているからです。加えて、川崎市は多文化共生をテーマにした諸施策を打ち出していることも人種差別・排外主義の対象になっています。彼らの主張の中に、「外国人が優遇されることは日本人差別である」というものがあります。差別主義者は、不平等解消は自らの優位性を損ねるものであるという、異常な認識のもと差別を行っています。
カウンターと日本共産党のかかわり
昨年7月のヘイトデモから、相談センター所長代理でもある片柳進、後藤真左美両氏らがヘイトデモの事前周知活動に参加され、市民有志と一体となったカウンター(ヘイトスピーチへの反対行動)を続けられています。政党組織単位でヘイトスピーチの現場に立ち、反対の意志を明確にしたということは、全国でも先駆的な事例であり、私たちも大きく勇気づけられたばかりか、問題解決のため行政に交渉をはじめるという契機にもなりました。
ヘイトスピーチに対する法規制がない現状で、ただちにヘイトデモを止めることは困難です。しかし、地域の政党人と市民有志が協同しながらカウンターにあたることで、デモ参加者の減少など少なからぬ効果を上げてきたと感じています。こうした積み重ねを継続しながら差別扇動の意図を封じるためには、これまで以上に地域住民の方々のご協力が必要です。私たちの活動に一層の関心を寄せていただき、川崎からヘイトスピーチを根絶するため、ご協力を賜りたくお願い申し上げます。
クラック川崎 (民族差別主義者に反対する行動集団)
*カウンターと日本共産党が関係あると自ら自白しています。
日本共産党川崎市会議員 市古てるみ ttp://www.ichiko-terumi.jp/archives/8046
ヘイトスピーチ・デモを中止させました!! 2016年6月5日
6月5日、消防大会を途中で失礼して、ヘイトスピーチ・デモが告知されている中原平和公園に急ぎました。途中、小杉駅東口では、私たちの仲間が「ヘイトスピーチは許さない!」と宣伝・抗議行動を行なっていました。
私たちが消防大会でいない間、川崎区から片柳進市会議員も応援に来てくれました。はたの君枝衆議院議員、椎葉かずゆき参議院比例予定候補、あさか由香参議院選挙区予定候補、大山奈々子県会議員、デモ出発地に向かうため通りかかった民進党の有田芳生参議院議員、幸区の渡辺学市会議員らが交代で訴え、仲間たちも「ヘイトスピーチは許さない」とプラカードを持って宣伝・抗議をしました。
私たち議員は、中原平和公園に急ぎました。途中、買い物に来た人が「この警察官の多いのはなぜ?」と話しているので、私が「在日コリアンの人々に悪罵を投げつけ、人権を踏みにじるヘイトスピーチ・デモをやるというからなんです。静かなまちに許せないですね」というと、びっくりして「ああ、そういえば新聞に載っていた」など言いながら歩いて行きました。
中原平和公園に近づくと、たくさんのヘイトデモに反対する人たちが、歩道でプラカードを掲げながら抗議していました。平和公園の角、交番のあたりの車道にヘイトデモ隊の人たちがいて、警察がそれを取り囲み、一部の抗議する人たち(カウンターの人たちも)も車道に入り込み、座り込みも始まりました。
その時点では、車道の片側は車が走れるようになっていましたが、このまま車道がふさがれたら、大混乱が起きる、危機一髪のところでした。関東労災病院にも影響を与えます。ほんとうに心配でした。
そんななか、11時40分ごろ「デモは中止されました」との声が。集まった市民から大きな歓声があがりました。私は、はたの衆議院議員、大庭裕子市会議員、君嶋県会議員などとともにいましたが、手をとりあって「よかった、よかった」と言い合いました。
抗議行動に参加していたオモニ・崔江以子(チェ・カンイヂャ)さんと息子さんたちも私たちの前を通り、「うれしい、よかった、よかった」と支援者たちと抱き合い、握手をしながら平和公園内に歩いていきました。
その後、平和公園内で報告集会が開かれ(上の写真)、崔さん親子も発言、みんなでヘイトデモ中止を喜び合いました。
川崎市では法律が成立した後すぐ、市長が公園使用不許可の決断をし、同時に市議会議員全員がヘイトスピーチに断固たる対処をすることを申し合わせていました。
ヘイトスピーチ解消法は6月3日から施行され、警察庁からも各都道府県の警察に法律の施行に伴なう通達が当日、届いていたのです。
この趣旨を十分活用すれば、県警は6月3日に道路使用不許可ができたのです。ところが、その6月3日に県公安委員会・県警は道路使用申請を認めたのです。異常なことでした。日曜日当日、数百人もの警備のための警察官を働かせることもなかったのです。
しんぶん赤旗 川崎ヘイトデモ許すな はたの氏ら 県警に厳重要請 2017年7月15日(土)
ttp://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-07-15/2017071519_02_1.html
川崎市中原区で再びヘイトスピーチ(差別扇動行為)のデモが行われようとしている問題で、日本共産党の、はたの君枝衆院議員(南関東比例・神奈川10区重複候補)は14日、デモ申請を許可した神奈川県警本部(横浜市中区)を訪れ、許可に抗議し、市民の安全・安心を確保する警備を行うよう申し入れました。
党県議団(6人)の君嶋ちか子議員と、党川崎市議団(11人)の市古映美団長、大庭裕子議員が同席しました。
川崎市ではこれまでも、在日韓国・朝鮮人に対するヘイトスピーチが繰り返されています。昨年5月にはヘイトスピーチ解消法がつくられましたが、ヘイトスピーチを繰り返してきた人物は、同年6月に中原区内でヘイトデモを告知。当日は、市民数百人が抗議し、デモを中止に追い込みました。
申し入れで、はたの氏は、前回のデモは病院前で混乱が起き、バスの運行にも支障を来したと説明。「法の趣旨にのっとり、厳重に警備に臨んでいただきたい」と述べました。
君嶋氏は、ヘイトスピーチの被害者とその家族は長期間苦しめられていること、市議会では全会派がヘイトスピーチを許さない立場に立っていることを説明し、デモ申請の許可に抗議しました。
今回のデモは、インターネット上で「総反撃」と称して「川崎でデモやります!」と告知されています。日時や場所は特定されていませんが、「『ヘイトスピーチを許さない』かわさき市民ネットワーク」は、16日に行われると見込み、同日午前10時から、中原平和公園(中原区)で抗議行動を計画しています。
しんぶん赤旗 ヘイトデモ市民阻止 川崎市 1000人が緊急抗議行動 2017年7月17日(月)
ttp://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-07-17/2017071701_04_1.html
川崎市の中原区平和公園で16日、ヘイトスピーチ(差別扇動行為)が行われようとしましたが、「『ヘイトスピーチを許さない』かわさき市民ネットワーク」が約1000人(主催者発表)で抗議行動を行い、中止に追い込みました。
今回のヘイトデモについて、神奈川県公安委員会は12日、県公安条例に基づき許可。同県警も道路交通法に基づいて道路の使用を許可しました。
同ネットワーク代表の三浦知人さんは「いまだ市民の力でしかヘイトデモを止められない。この川崎でヘイトスピーチデモは許さないことを、市民の力で示していきたい」と訴えました。
抗議デモに初めて参加した中村果鈴さん(24)=川崎市=は「ヘイトスピーチは、人々の平和を脅かす。ヘイトを止める何かをしたい」と決意を語りました。知り合いに誘われて参加した女性(25)=東京都大田区=は「『ともに生きていく』というスローガンに魅力を感じた」と話しました。
在日3世の崔江以子(チェ・カンイヂャ)さんは「私たちは負けてない。行政が条例で法整備し、いつの日か市民が止めなくてもヘイトデモができなくなる、その希望への一歩です」と訴えました。
日本共産党の畑野君枝衆院議員と民進党の有田芳生参院議員がスピーチしました。
しんぶん赤旗 ヘイトデモ中止 川崎市中原区 市民数百人の抗議うけ 2016年6月6日(月)
ttp://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-06-06/2016060601_04_1.html
川崎市中原区で5日、在日コリアンの人たちなどに向けたヘイトスピーチ(差別扇動行為)のデモが行われようとしましたが、市民数百人の抗議の声を受け、中止になりました。
デモ参加者の十数人は、午前11時ごろ集まり、日の丸や「暴れるな!朝鮮人」との横断幕、「基地外朝鮮人」などのプラカードを掲げましたが「帰れ」コールの抗議で進めず。同40分ごろ、警察が「デモは中止になりました」と伝えました。
在日3世の崔江以子(チェ・カンイヂャ)さんは、夫と息子とともに、デモ参加者に「共に生きよう」とのプラカードを掲げました。
崔さんは、デモ中止後、「1月31日(前回のデモ)の絶望が、今日、希望で上書きされました」と報告。デモ主催者に連絡先を記した手紙を手渡したと述べ「対話でもって理解と和解の地平に立って、ヘイトスピーチをやめていただきたい」と呼びかけました。
抗議に来た、在日3世の裵平舜(ペェ・ピョンスン)さん(41)は「ヘイトは表現の自由ではありません。県警はなぜデモを許可したのか。誰を守りたいのかわかりません」と憤りを語りました。
日本共産党の、畑野君枝衆院議員、椎葉かずゆき参院比例予定候補、あさか由香参院神奈川選挙区予定候補、県議団、市議団と、民進党の有田芳生参院議員、社民党の福島みずほ参院議員ら抗議に駆けつけました。
JCP神奈川県委員会 ttp://www.jcp-kanagawa.jp/archives/63032
ヘイトデモを不許可に!市民ネットワークが警察に訴える・・・しんぶん赤旗
川崎市川崎区でヘイトスピーチ(差別扇動行為)が再び行われようとしている問題で26日、「『ヘイト・スピーチを許さない』かわさき市民ネットワーク」は、川崎警察署(同区)に対し、デモ申請を認めないことなどを要請しました。
2016年5月27日付 赤旗
JCP神奈川県委員会 http://www.jcp-kanagawa.jp/archives/63126
場所を変更したヘイトデモをストップ 警察へ要請・・・しんぶん赤旗
日本共産党の畑野君枝衆院議員、君嶋ちか子県議と川崎市議団の市古映美、佐野仁昭、大庭裕子、渡辺学の4議員は2日、中原警察署(川崎市中原区)に対して、ヘイトスピーチ(差別扇動行為)を行うデモの道路使用を許可しないよう要請しました。椎葉かずゆき参院比例予定候補が同席しました。
2016年6月3日付 赤旗
民団の記事も見つけました。
ttp://www.mindan.org/front/newsDetail.php?category=0&newsid=23508
ヘイトデモ中止に…市民らが再び阻む
中原区、昨年6月に続き
【神奈川】川崎市の在日韓国人を標的に「日本浄化」を叫ぶ極右差別主義者が呼びかけたヘイトデモが16日、中原区の路上で抗議のプラカードを掲げる多数のカウンターに行方を阻まれ、中止に追い込まれた。デモの中止は、警察の説得を受けて断念に追い込まれた昨年6月に続く。川崎市では公的施設でヘイトスピーチを行うことを事前に規制するガイドライン(指針)が、今秋にも策定されることになっている。
「ヘイトスピーチを許さないかわさき市民ネットワーク」は、11時のデモ開始予定時刻の90分前から中原区平和公園「出会いの広場」に集結。ヘイトデモを待ち構えた。目の前の網島街道には、関東管区機動隊と神奈川県警が数十台の車輌で警備の壁をつくっていた。
市民の間には「昨年6月、法律が施行されたのに市民の力でヘイトスピーチを止められない」というもどかしさに満ちていた。「悪いのはどちらか。許されざる行為を取り締まれ」といういらだちの声が神奈川県警に向けられた。
10時30分、市民から「ヘイトスピーチやめろ」のかけ声が一斉にあがった。その声が最高潮に達した11時、デモ隊を乗せた東京からの観光バスが網島街道を挟んで一つ奥の路地に止まったようだった。
警察官が一斉に網島街道を新丸子方面に向けて駆け出し、市民も追いかけた。デモは届け出出発点から離れた場所で、始まった。デモ参加者の数はせいぜい20人ほど。プラカードを見ると「本邦外出身者は本邦内出身者へのヘイトをやめろ」などの文字が確認できた。これは法務省作成の啓発ポスターを改ざんしたもので、明らかな違反行為。
市民は道路上に座ったり、寝転んだりしてカウンター行動を展開した。警察にごぼう抜きにされて無理矢理歩道上に追いやられると、別の市民が加わった。なかには荷台に花を入れた自転車を引きながら、デモ隊の前に立ちはだかった若い女性の姿も見られた。
デモ隊は約300~400メートルほど進んだだろうか。約8分後には完全に動きを止めた。それ以上は前に進めなかったのだ。デモ隊は警察官に誘導され、迎えの観光バスに乗り込んで立ち去った。
抗議行動を終えた市民は再び「出会いの広場」に集まり、総括集会を行った。民団からは神奈川本部の金利中団長をはじめ、川崎支部、南武支部の役職員らが参加した。
金団長は「一般の市民の力があったからこそ、彼らは逃げ出した。カウンターの勝利だ」と宣言した。
デモ隊の動きを追った民進党の有田芳生参議院議員は、今回のヘイト行動を「ピンポンダッシュ・デモ」と揶揄した。事前に予定していた出発地から少し離れた場所からヘイトデモを行い、数分でカウンターに行方を阻まれたからだ。
市民ネットワークは、この日カウンター行動に参加した市民は1000人近くにのぼったと報告した。
(2017.7.26 民団新聞)